Vol.58　No.3　2021.8.3発行

１年延期された東京2020オリンピックが7月23日に開会式を迎え、無観客ではありましたが素晴らしい演出で華やかに開幕しました。注目されました最終聖火ランナーには大阪なおみさん。たぶん日本人の中で世界に一番知られている人物だろうと思ってみていました。

そしてすごいと思ったのはドローンの編隊です。国立競技場の上空、1,842台のドローンで東京大会のエンブレムを表現した後に球体になり地球を表現したのには驚きました。リモートコントロールであそこまでできると少々怖い気もしましたが演出としては抜群です。

新型コロナ感染拡大で1年延期されたオリンピック、その影響でオリンピックに出られなくなった人、逆に出られるようになった人、これを明暗と言っていいかどうかはそうなったご本人にお任せするとして、開会式、ランニングマシンで走る女性、津端ありささんはコロナで出場を逃したお一人だったようです。

解説を聞いていますと彼女はボクシングで東京オリンピック出場を目指していましたが今年5月の五輪最終予選がコロナ禍により中止となり夢を絶たれたと聞きました。看護師として総合病院でコロナ患者にも対応していて、ご本人もオリンピックを開催して良いのかどうか悩んだ一人でもありました。ダイエット目的で始めたボクシングで頭角を現し、日本の大会に初出場で優勝、その後アジア大会で敗北し、１度はオリンピックの出場を逃したのですが、オリンピックが延期となり、再びチャンスが訪れ、この5月の最終予選に向けて練習に励んでいたところでした。まさにコロナに翻弄された数年でした。ランニングマシンは、一度は立ち止まりましたが、再び走り始めたのです。多くの支援者に背中を押され次のパリ2024大会を目指します。同じ境遇で苦しんだ人たちへの心強いメッセージでもありました。

17日間のアスリートたちの戦いは始まりましたが無観客がアスリートに与える影響があるのかどうか興味のあるところです。声援が無い分、日本人アスリートには不利かもしれませんが昨日の時点で金メダル獲得数は8個でトップ、日本人アスリートの活躍が光ります。いずれにしてもトップアスリートたちの熱戦を楽しみに残り2週間を過ごしたいと思います。

・7/16　岡崎5RC会長幹事会引継ぎ会および報道関係者懇談会に出席